数年前からの計画である「密かにSTGブログ化」を目論み中

STG紹介#1「東方紅魔郷」シンプルだけどそこそこ難しい。東方ブームの起源

ユンファオ

私が初めて東方紅魔郷に出会ったのは、ある平日の学校の休み時間の時だった
しかも10分の短いやつ

あれは、悪名高きケイブ製STG「怒首領蜂 大往生」がゲーセンで稼働しだしてから数か月後。ようやく大往生の攻略が軌道に乗り始め、私は教室の前の廊下で友達と大往生の話で盛り上がってた。それを聞いていた別の友達が翌日に、「昨日二人が話してたのって、コレのこと?」と言って差し出してきたもの、それが東方紅魔郷のディスクだった。

いや、ちがうw 全然ちがうw

…とはいえ、弾幕STGなんていう誰もプレイしてなさそうなジャンルがシューター以外のゲーマー層にあまねく知れ渡ったのは、東方紅魔郷のヒットがあっての事だと思うので、「弾幕STG=東方紅魔郷」という認識が根付き始めていたとしても、それは自然な流れだったと言えるのかもしれないのだった。

シャオリン

東方の二次創作をやってる人なら必ずプレイしておかないとね
私には難易度ノーマルは厳しすぎるけど……

唐沢

気合さえあれば何とでもなるぜ!

弾幕避けには気合がたくさん要る

ユンファオ

STG紹介記事の第1号でいきなりこんなこと言いたくないんだけど…
紅魔郷のクリアは気合避け必須

ゲームの傾向としては、自機を狙わないばら撒き弾幕が多めなので気合避けは必須。また、ばら撒き弾幕の『種』ともいうべき乱数幅が広いのが原因なのか知りませんけど、同じ難易度でもプレイごとに弾幕密度に差が出たりします。さらに、ボスの動きもランダムであり、他の東方シューと違って自機の方に寄って来てくれるヌル優しい仕様ではないといったところも、紅魔郷は硬派、ランダム要素多め、ムズいなどと言われる要因となっていて、気合避けの際に求められる気合量の底上げに大いに貢献(しかも紅魔郷はエネミーマーカーが無い)。ボスがランダムに動くという事は、弾幕をくぐりながら自発的にボス正面をキープに行ってショットを浴びせる必要があり、それができない初心者は時間経過と共に強力になっていく弾幕のプレッシャーに押され、画面の隅でピチュり、死んでゆく…。これが東方紅魔郷が弾幕STG初心者にとって敷居が高くなっている原因かと。

ボスの動きはランダム。意識してショットを当てに行かないと、いつまで経っても弾幕が終わらない。

唐沢

紅魔郷はエネミーマーカー(画面下に敵の位置を表示)が無いのがツライよな~

ユンファオ

弾幕慣れしてないうちは、避けながらボスの動きを追うのって難しいからね

ランダム要素が強いせいで、難易度ノーマルでも時々理不尽に詰んだりしますよね。そういうところもまだ熟れていないWindows版最初の作品らしくていいと思います(ニッコリ
そうです「プリンセスウンディネ」とか。

レーザーの間を抜けようとすると、時々「壁」と化した小弾群に成す術もなく潰される恐怖の弾幕「プリンセスウンディネ」。

システムはシンプルで分かりやすい

でもまあ、熟れていないシリーズ初期作品ならではのシンプルさは、一様にマイナスポイントではないと思います。元々シューティングゲームは敵を撃って、敵の攻撃を避けるだけっていうサルでも分かるシンプルさのおかげで、古き良き時代は爆発的ヒットに至ったものでもあるわけです。シンプル・イズ・ベストとはこういう時に使う言葉なんだよなあ。

クリアするには? ⇒ 気合を出す

スコアを稼ぐには? ⇒ 画面上側で青いアイテムをたくさん取る

シンプル・イズ・ベスト!

このシンプルさはSTG入門には向いてるかもしれない。たとえ妖々夢の森羅結界や永夜抄の決死結界のようなプレーヤーに有利に働く要素が、シンプルがゆえに一切無かったとしてもね…。硬派ですよねー紅魔郷。

シャオリン

あれ? 紅魔郷は初心者には厳しいんじゃなかった?
結局STG入門タイトルに向いてるの?

ユンファオ

STG入門に向いてるとは言ったけど……
クリアできるとは言ってない

ユンファオ

あくまでも、紅魔郷は入門タイトルとして触れてみるのはいいんじゃないかな、って話
シンプルだから

クリアしやすいかどうかは別として、ルールもシステムもシンプルで分かりやすいから、STG初心者が入門タイトルとして挑戦するには向いてると思われます。実際、紅魔郷をクリアできないまま次回作の妖々夢へ移り、妖々夢をクリアできたので紅魔郷へ戻って再挑戦した、っていう話は当時ちらほら聞いたので。

華麗なる紅魔郷のボスたち

東方といえば二次創作を中心にキャラクター人気が目立つ。…ということで、私は原作STGの話しか分からんですけど、各ステージのボスキャラとして華麗な弾幕を見せつけて戦う彼女らを紹介しないわけにはいかないでしょう。

紅魔郷のボスは強い。ルーミア以外。

紅魔郷はWindows版の最初の作品ということもあって、登場キャラは未だに高い知名度と人気を誇っています。今でこそ完全にネタっぽく扱われまくっているものの、紅魔郷ではなかなかの強敵ボスとして登場してたりするキャラもいるので、今振り返ってみたらそのギャップが面白い……なんてこともあるかもしれない。

宵闇の妖怪「ルーミア」

さすがに弱いし印象にも残りにくい。
あわれ。

1ボスにしては強そうな肩書だが……残念!

最終スペル「ディマーケイション」。弱い。

湖上の氷精「チルノ」

2ボス「チルノ」。身体的特徴は「頭が悪い」。

有名な氷の妖精です。皆さんね、チルノと言えば弱くて頭が悪いなどと馬鹿にしたり愛したり馬鹿にしたり愛したり…と、そんな感じかと思いますが、初出である紅魔郷2面ボスとして登場した時はなかなかの「初心者キラー」っぷりを発揮していた。紅魔郷で初めて弾幕STGに触れたという初心者シューターをことごとく凍り付かせてきたことと思います。多くの商業シューの2ボスが初心者キラーの看板を背負っているように、チルノもまた2ボスとしての役割を立派にこなしていたというわけです。

特に、自機狙い5Way+左右からの不規則クロスの「アイシクルフォール」は弾幕慣れしていないプレーヤーにはかなり厳しい攻撃のはず。乱数ばら撒き弾が突然その場で停滞するギミックの「パーフェクトフリーズ」も、気合をムンムン出して回避に勤しむプレーヤーを事故らせるには十分な性能だったかと。さすがイタズラ好きな妖精さんだぜ。

アイシクルフォール。弾幕STG初心者にとっては、まさに最初の鬼門。

唐沢

チルノのテーマBGMの「おてんば恋娘」はアップテンポで気持ちいい曲だよな

シャオリン

そうね
それに後半のメロディには少し切なさも混ざってるところも素敵

華人小娘「紅 美鈴」

紅魔館の門番を務める3ボス。読み方は「ホン・メイリン」。よく「中国」とか呼ばれていじられていた。

ZUN氏の原作絵からはいまいち想像ができないんですが、少なくとも二次創作の方では長身・巨乳・美脚の三種の神器を備えたビューティーでアダルティーなお姉さん的なキャラで定着しているらしく、基本ロリロリな幻想郷の中でこっち系を求める層には格好の的にされているようです。しかも格闘もやるカッコイイ女っていう。

ゲーム的には鮮やかな七色の弾幕を乱数に乗せてばら撒くという方針であり、その弾幕美に見とれて注意力散漫になる者や気合が足りない者をことごとく撃沈する力を持っています。気合避けが苦手な御仁にとっては鬼門の門番と化す。

美鈴は美しい弾幕を多数持つ。

知識と日陰の少女「パチュリー・ノーレッジ」

4ボスを務める魔女。大量のスペルカードを持っている。

霊夢との会話で煽り合ったあと、BGMが変わって戦闘開始のムードが最高に高まってからの、「・・・ところで、あんた、誰?」にZUN氏の独特のセンスが詰め詰めされているかと。

肩書が「知識と日陰の少女」というだけだって、テーマBGMの「ラクトガール~少女密室」もイメージの暗いイントロから始まる名曲であり、3ボスまでの雰囲気とはガラっと変わったと印象付けられます。難易度としても一般的には3ボスを遥かに上回る。大量の魔法を操ることができる魔女という設定もあり、難易度に加えて自機タイプ(4種類)によっても使ってくるスペルカードが変わるという演出がインパクトでかい。まあ、自機タイプの弱点を突いてのセレクトではないらしいところがパチュリーの詰めの甘さとでも言おうか。……ってゆーか、相手がどんな装備だろうが「プリンセスウンディネ」は入れておけば、ってくらい難易度ノーマルではダントツで強力ではあるんですが。

ちなみに喘息持ちのため普段は詠唱を唱えきれずにまずまずの強さの魔法を使うが、エキストラモードの中ボスとして登場する時は喘息の調子がいいため、「とっておきの魔法を見せてあげるわ」されてプレーヤーは地獄を見ることになる…。

喘息の調子がいい限定の魔法「火水木金土符・賢者の石」。

紅魔館のメイド「十六夜 咲夜」

紅魔館のメイド長を務める5ボス。ナイフ投げと時間操作・空間操作が得意。

チルノと同様にシリーズが進むについてアホっぽさや天然っぽさが出てきてるような気がしますけど、紅魔郷5ボスとしての初出時は戦う前から手強さを漂わせるオーラを持っていたし、テーマBGMの「月時計~ルナ・ダイアル」もハードなロック風でインパクトがあって5ボス感は抜群。ナイフ投げが得意で時間を操る能力を持ってるとかすごくカッコよくて、どこぞの吸血鬼様のイメージのせいでとても強そう(さすがにロードローラーは降らせてこないと思うけど)。私も含めてファンの皆は畏怖とか親しみとか色々込めて「咲夜さん」と呼ぶ。Pixivあたりで探してみるとめちゃくちゃクールでかっこいい咲夜さんが見つかります。これとか。

で、戦ってみると案の定の強敵。画面端で反射したり突然出現したり向きを変えてくるナイフ(時間停止中に設置してるという設定)が霊夢や魔理沙やプレーヤーのトラウマ心にグサッと刺さります。シューティング攻略的な観点から見ても、弾道が見えづらい・読みづらい攻撃っていうのは最高峰の厄介度を持つので、咲夜さんの強さは1~4面までのボスとはテイストの違った強さという事です。ああ素敵。

メイド秘技である「操りドール」と「殺人ドール」が驚異的な難しさ。

シャオリン

咲夜さんはこの強さにして妖怪ではなく『人間』ってところがまた素敵

唐沢

36メートル先の目標にも命中するナイフ投げスキルと、時間と空間を操る術を持ってる人間って、いったい何者だよ!

永遠の紅い幼き月「レミリア・スカーレット」

ラスボスの「レミリア」。紅い弾幕で統一された色デザインがよい。

咲夜さんなんかとは比べ物にならないくらい真にカリスマブレイクしてしまった、東方紅魔郷のラスボス。原作STGでは見ることができないけど、目にも留まらない程の超スピードや技を超える限りないパワーを持つ吸血鬼とのこと。そういうえば東方の格ゲー作品では超速のタックルをしてような気も…。涼しい顔してわりとゴリゴリキャラなのか…?

「永遠の紅い幼き月」という肩書の持つイメージに従い、背景は真っ赤な月で、放つ弾幕も紅一色に統一されているという徹底した印象付けがなされたキャラです。おかげで頒布から20年弱経つ今でも「紅い月」と聞くと秒でレミリアが頭に思い浮かぶ脳にされてしまいました。そういう運命になりました。「運命を操る程度の能力」を持つって設定だけど、まさにそれにヤられた。

攻撃の特徴としては、ここにきて弾速が段違いに上がります。密度は濃いが弾速が低い弾幕にようやく慣れてきて、「弾幕STGとはこういうものか!」と自信を付けてきた初心者シューターを刈り取る恐怖の高速弾。逆に彩京あたりのシューティングで弾速耐性を身に付けた古強者たちが力を発揮するのかと思えば、密度は高いまま高速になったのでそうでもないっていう。これだけでもラスボス感は十分すぎ…。

難易度ノーマルの最終スペル「レッドマジック」。本編中唯一、アンチボム(ボム中にダメージを与えられない)を備えた攻撃。

悪魔の妹「フランドール・スカーレット」

姉のレミリアと比べると随分とショボい肩書である。

「U.N.オーエンは彼女なのか?」というテーマBGMと共に有名な、紅魔郷のエキストラボス。通称「妹様」。魔理沙との例の「コインいっこ」の会話のやり取りなどを見ても「気が触れている」ようには見えないんだけど、設定としてはちょっと気が触れているという理由で地下に幽閉されています。え…なんだそれ北朝鮮? まあ万物における「壊れやすい部分」を自分の手中に移動させる、きゅっと握っただけで破壊できるとかいうむちゃくちゃな能力を持っているので、適当に理由を付けて地下に軟禁しておくのが定石か。

ゲームとしてはエキストラボス出演のため、少なくとも難易度ノーマルのレミリアよりは圧倒的に強いわけですが、本編の乱数弾幕祭りに比べるとフランドールの弾幕は圧倒的にパターン化がしやすい特徴があるので、訓練を重ねればいずれ見切ることができるようになるのが有難い。ただ、他の東方シューのエキストラステージと比べて、エクステンドとボムアップの回数が極端に少ないので、ワンミスが大きく響いてくるという調整。

訓練を重ねれば禁弾の数々を見切れるようになるが、ミス・抱え落ちは許されない。これがフランドール戦のすべて。

……あ、忘れてた。フランドールの最終スペルの「QED 495年の波紋」ね。あれはパターン化できないから。気合で。

フランドール戦中盤の弾幕「恋の迷路」。めちゃくちゃな弾幕密度だけど、正解の避け方を学べば余裕で突破可能。

ユンファオ

ワンミスのプレッシャーに耐えられる強い心を身に付けるために、わざと残機0・ボム0にしてフランドール戦に突入する訓練をよくやってた

唐沢

よい子はマネしないようにな!

まとめ

システムがシンプルで分かりやすいことと、全体的にボスのHPが低いっていう弱点を突いて、接近して速攻をキメられるようになるとテンポよくサクサク進められるため、初心者~中級者の境界上あたりにいる人に向く作品なんじゃないかと思う。それから、なんだかんだで東方ブームの始まりのタイトルでもあるので、これから東方作品群にハマろうと思ってる人なんかは必ずやらなきゃダメっぽい。

こんな人にオススメ!

  • 脱・初心者っぽい自覚が出てきたシューター
  • ボスに近づいて速攻をしたい攻撃的シューター
  • 独自ルールなんて要らないから気合で弾幕を解決したいシューター
  • 東方ブームの起源に触れておきたい人

唐沢

アタシは気合で乗り切りたいタイプだから
紅魔郷はしっくり来るな

ユンファオ

2002年の同人ゲーとは思えないほどいい作品
ぜひ多くの人に遊んでほしい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です