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PSVR【VR WORLDS】感想(2019年版)もはや「とりあえずオススメ」のタイトルではなくなった

夏と言えば海ということで先日久々にPC用VR映像ソフトの「the Blu」でバーチャルダイビングを楽しんだのですが、どうもこれまで自分で思っていた以上に海の中の景色が好きだということに気づきまして(15分程度の尺のVR映像ソフトのプレイ時間が240分とか超えてる時点で)、もっと海に潜れるVRのゲームが無いかと思いついた瞬間に頭を過ったのが、PSVRをかぶったニーチャンが水中で股をおっぴろげてるビジュアルでした。

それはすなわち、PSVR専用ソフトの「PS WORLDS」です。

「VR WORLDS」は5つのゲームが入ったバラエティソフト。買う直前までそのことを忘れていて、海に潜ってサメに襲われそうになる体験ができる「オーシャン ディセント」が目的だったのですが、他の、ギャングになってブイブイしたりヘッドバットでホッケーするゲームも一応遊んでおきました。

5本のゲームが収録されている
VR WORLDS には「オーシャン ディセント」「デンジャー ボール」「ロンドン ハイスト」「VRリージュ」「スカベンジャーズ オデッセイ」の5本が収録されています。

「オーシャン ディセント」はオススメ

調査の名目で深海へ潜って美しい景色を眺めたり、危うく人食いサメの糞にされそうになる体験ができるソフト。

先にリンクを張ったPCVRの「the Blu」と同じようにマンタとか夜光クラゲとかが出現するのですが、鉄製シャークケージのようなリフトで深海に降りていく点や、その深海で沈没した原潜などが登場するため、こちらの方が無機質感が強く、雰囲気もだいぶ暗めです。

海中の景色の美しさでは「the Blu」の方が圧倒的に上だったため、今回の目的はもっぱら人食いサメ。早くサメだせ。

最深部では沈没して真っ二つに折れた原潜が登場するのですが、ここに核爆弾のコンテナを回収するストーリーを挿入してくる理由がよく分からないのですが、とりあえず核兵器を出しておけば盛り上がる的なアメリカンな嗜好に寄せたものと解釈することにしておきました。

どうせならコンテナ回収の操作は自分でやって、失敗すると爆発してサメの糞になる前に海の藻屑になるっていうゲーム性があってもいいんじゃないって思いましたが、次の瞬間にはクソつまんなそうに思えたので撤回します。プレイして面白いと思ってもらえるアイデアなんて、そうそう出てくるもんじゃないんだよなあ。

沈没した原潜から放射能反応全開のコンテナを回収するドローン。

そしてお待ちかねの巨大人食いサメが登場。

サメって今まで、リアルはもちろん、映像や画像でも間近で見たことなんて無かったんですが、こんな狂暴なツラしてましたっけ…? 歯や口の周りは血か何かで赤く染まってますし、目は退化してて石みたいになってますし。コレ、もはやモンスターですやん。

もはやモンスター。こんな生き物が同じ地球上にリアルに存在していることが不思議に思えてきた。

普通に鉄製のタンク食ってますし、体当たりで格子がどんどん折れ曲がっていきますし。なにこのサメ、バイキルトでも掛かってんの…? それともサメってこんくらいはデフォだったり…? VRソフトとしての出来栄えよりもサメの性能に意識が行きまくってる私。ハワイあたりでサメを目の前で鑑賞できるアトラクションがあって、いつか体験してみたいと思ってましたが、考え直すことにします。こんな恐ろしいシチュはVRの中だけで十分です。

こ、殺される!って思っても、その瞬間には襲って来ないで通り過ぎてしまったり、またフラフラ近づいて来た時には不意打ち気味に襲い掛かってきたり。こちらのことが見えているのかいないのか、食う気があるのか無いのか、サメの思考を読み取りづらいところに動物っぽさがあり、それゆえに超怖いわけです。熟練のハンターであれば、もしも現実世界にイャンクックリオレウスが存在していて目の前に現れようとも、怯むどころか果敢に立ち向かっていきそうですらありますが、そんな彼らであっても、突進してくるタイミングが読めない「ただのサメ」に対してはパニックに陥って絶叫すること間違いなし。

オーシャンディセントに登場するサメの、リアルな動物らしい挙動がVRと相性がよく、このゲームはオススメです。

それ以外はオススメできない

オーシャンディセントはオススメです。

しかし、それ以外はオススメできません。

「デンジャーボール」

「デンジャーボール」はマレットの代わりに自分の頭で頭突きしてボールを跳ね返すエアホッケーのようなゲームで、勢いよく頭突きすることでスマッシュを撃てたり、ボールに回転を加えるように頭突きすることでカーブを撃てたりするギミックがあるものの、PSVRでそれをやると一瞬にしてゴーグルが頭からズレてしまうため、自分の両手でゴーグルを押さえつけながら頭突きをする必要があるという間抜けな絵面。それでも頭とVR映像が激しく動くため、シンプルなゲーム性のわりに負担が結構大きく、ボールなんかより自分の頭の方がよほどデンジャーになってしまう代物です。

というか、面白くない。

設定的には「未来のスポーツ」ってことらしいのですが、こんなのがスタジアムを熱狂で覆うくらい盛り上がってる世界なんて勘弁してくれえ。ってゆーか、マレットがデカかったり二刀流だったりする相手がいるじゃねーか!どんなアンフェアなスポーツよ。

「VR リュージュ」

「VR リュージュ」は絶対にクラッシュしないソリに縛り付けられた人になって、首を傾けることでソリを意のままに操り、車が走る公道を時速200kmで駆け滑っていくソロレースのゲーム。いったい何がしたいんだ、この人。ユーチューバーにもこんな危険なヤツなかなか居ないぜ!

ちょこっと触った程度では思うようにソリを動かすことができず、ガードレールにぶつからないように障害物である車を避けることすらままならないのですが、何かにぶつかると視界が超揺れ動くというか、カメラがガクッ!!と動くせいでめちゃくちゃ酔いますし、何にもぶつからずに滑走できてもなーんかイマイチ爽快感が得られない微妙なゲームという雑感です。

というか、面白くない。

謎の力が働いて登坂を加速しながら進んでいった現象は面白かったですが。

「ロンドン ハイスト」

「ロンドン ハイスト」はロンドンのギャングの一員として、カーチェイスで敵を撃ったり、用済みになってナイフで刺されて死んでみたりするFPSゲーム。

最大の特徴は敵の人間がめちゃくちゃ硬いこと。このゲームの見せ場であるカーチェイスでの銃撃戦シーンで、一般的なFPSのようにヘッドショット判定などが存在するのかどうか知りませんが、どう見ても弾丸が頭に命中して血飛沫を上げたのに、死亡するどころか極短い一瞬だけ怯んだかと思えばケロッと立ち直るところを見るに、実はこいつらゾンビの類なんじゃなかろうか。そういうところが「VRの中でゲームをやってる感」を増大させてしまって、よろしくありません。あと、コントローラのトラッキングが微妙で、銃がヘンな方向を向いてたり、ライターで自分の指を炙ってしまってバシッとキメられない事などが頻発するところもストレス。

あんま面白くない。遊べないほどではありませんが、あえてこのゲームをやらなくても…。ちなみに、椅子に拘束されてる自分の目の前でインテリっぽいオッサンとチンピラっぽいオッサンがガチンコ格闘バトルするシーンがあるのですが、それはまあまあ見応えがあったかと思います。殴って殴られて、武器を奪って奪われて、いったいどっちが勝つのか、ストリートファイトの勝敗をハラハラと見守るがごとく。まあ、最後は「用済みだ」とか言われて自分がブッ殺されるんですが。プレーヤーの行動によって違う結末が用意されてそうな感じですが、もう一度やろうって気にはギリギリならないくらいの面白さ。

オッサンVSオッサンのファイトはVRで観たらそれなりに迫力あった。

「スカベンジャーズ オデッセイ」

「スカベンジャーズ オデッセイ」は武装したSF風のマシンに乗り込んで、激しいVR酔いを体験できる素敵コンテンツ。

ビジュアルが良いのでSFロボットモノが好きな人にはたまらないゲームのように見えますが、SFロボットあるあるのアツい展開は特に無ければVRならではの大迫力の戦闘を楽しめるわけでもなく、かなり肩透かし感が強い上に、人間がプレイすることをカメラがあまり意識していないのか、カックカックン動き、さらに宇宙空間ということで天井や壁を歩いたりするシーンも多く、VR酔い値の蓄積に拍車を掛けています。激しくVR酔いを体験したいアナタにはコレ!

ちなみに私は主に三半規管がヤられて限界を迎え、最後までプレイすることなく「こんなモノ、後にも先にも一回きりだぜ!」って言いながらそっとPSVRを取り外しました。将来、乗り物酔いを完全無効化する薬品が中国あたりで開発されたら入手して飲んで、最後までプレイしてみようと思います。

『とりあえずオススメ』は現在はもう通用しない

一応VR元年と呼ばれた2016年から既に3年経過した今となってはチンケな造りのゲームでは通用せず、VR WORLDS」は『PSVRを買ったらとりあえずプレイすることをオススメ』から除外するべきかと思います。PSVRが出た直後の頃ならまだしも、今では幅広い選択肢とより品質の高いVRゲームが大量に出てきてますし、もともと技術デモ作品のような超アッサリボリュームのゲームを寄せ集めたようなものですので、それが未だに3,000円前後の価格設定を付けるのは強気すぎて眩暈がしてきます。

もっと面白いものが無料であるハズ。「VRプレイルーム」のガトリングガンで宇宙人を撃退するやつは面白いし、カワイイし、オススメです。とりあえずVRを体験するのに最適!という謳い文句で人にオススメするのであれば、「VR WORLDS」ではなく「アストロボット」の方が数倍良い。

サメに会いたい!とか、瞬時にVR酔いを体験してみたい!とか、そういう明確な目的があるなら買ってもいいと思いますが、「PSVRとセットで買いたいゲーム」としてはとてもオススメできない物になり下がりました。ハイエンド型VRだったはずのPSVRも、既にスタンドアロン型のOculusQuestあたりに実質追い抜かれところまで来てますし、これも時代の流れ。

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